特定非営利活動法人 福祉医療建築の連携による住居改善研究会 住居改善実践事業部   No.12 2005. 1.25


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12号記事

■ 福医建研究会 北欧視察報告
■ 快居への取り組み〜
■ シリーズ住宅改修に利用できる公的制度について
   (Part T)

■  福医建研究会 北欧視察報告                                   馬場 昌子     
2004.3.3 から3.12 にかけて、スウェーデン、デ
ンマークの高齢者居住事情の視察に総勢15 名で
出かけた。できるだけ多様な高齢者の住まいを訪
問すること、高齢者居住をサポートする行政、団
体と交流することという二つの目的を持った視察
である。デンマークでは、デンマーク住宅公社と
のミーティングの後、公社が供給する高齢者住宅
と、高齢者コレクティブハウスの見学を行った
一人の発案者が地方紙に呼びかけ、知らない人ど
うしが週に1 回会合を開いて、3 年がかりで実現
したコレクティブハウスである。集会所で手作り
のクッキーを頂きながらの歓談の後、いくつかの
住戸を訪問させていただいた。家具、壁に飾られ
た絵や写真、植木鉢の緑などで美しく飾られた室
内に、見学者一同感嘆の声。最後までこだわった
のが、車椅子対応にすることだったそうで、洗面
シャワー、トイレが約4.5 畳大の一室になっている
その後見学した住宅でも、浴槽があるものもあっ
たが、この三つはすべて1 室にまとめられていた
エルシノア市の高齢者福祉課の訪問では、施設
建築コーディネーターという興味深い職能の方と
お話しすることができた。スゥエーデン・ティビー
市では、30 年住宅改造に携わってきた建築技術者
と話をすることができた。すべての住宅の一定の
バリアフリー化がなされた上での住宅改造なので
多くの場合極めて簡単な改造であり、
1、敷居をなくす
2、手すりをつける
3、水洗をシングルレバーハンドルに
4、台所の扉の開閉を楽に
といった改造に集中しているそうである。もちろん
費用は自治体が負担する。OTが活躍している
ことはいうまでもない。「障害を持つ人は誰でも、
その障害を配慮した住宅に住む権利がある」とい
う理念が浸透しており、わが国の居住保障との格
差を痛感させられた。その後、介護ホームとグルー
プホームの見学、HSB住宅協会でのミーティン
グ、高齢者住宅、テクノエイドセンター、病院併
設のインテリジェントハウスなどの見学を行った。
大型バスをチャーターした視察旅行だったので、
途中、急遽「イケア」( 大型大衆家具雑貨ショップ)
や、教会(LEVERENTZ 作 St.Mark's Parish Church)
に立ち寄ってもらったり、市内の観光どころをさっ
と回ってもらったり、買出し隊が出てホテルの一
室で晩餐会(?) を催す等、日ごろから研究会活動
で親しい人が大半だったので、ちょっと多人数の
家族旅行といった雰囲気であった。大いに学び、
大いに遊んだ10 日間だった。百聞は一見にしかず。
やはり皆さん行かれることをお勧めします。一人
ひとりが日本とは比べ物にならないほど大切にさ
れています。
詳しくは、報告書をご覧ください。

キアスベアルデンのコレクティブハウスにて


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